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若村麻由美、「仲代達矢さん・宮崎恭子さんご夫妻の“演劇DNA”が自分の中にはある」――弱くなった時はそう信じて頑張る

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若村麻由美
若村麻由美 クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P. FLAG inc)

 舞台、映画、ドラマとジャンルを問わずさまざまな作品で確かな演技力を放つ俳優の若村麻由美。この春上演される栗山民也演出の舞台、パルコ・プロデュース 2026『メアリー・ステュアート』では、数奇な運命に翻弄されるイングランド女王・エリザベス1世という難役に挑む。

【写真】華やかな笑顔が美しい! 若村麻由美、インタビュー撮りおろしショット

◆「16世紀の物語としてではなく」――現代が見えてくるような作品

 メアリー・ステュアートとエリザベス1世――スコットランド女王とイングランド女王という2人の運命を描いた本作。パルコ・プロデュース作品を数多く手がける栗山民也の演出のもと、宮沢りえ、若村麻由美、橋本淳、木村達成、段田安則ら実力派キャストが顔をそろえ、力強い演技で観客を緊迫の英王室へと誘う。

――本作出演オファーを聞かれた時の心境はいかがでしたか?

若村:シンプルに驚きました。「私がエリザベス1世か…。できるかな…?」と思いましたけど、パルコの企画で栗山さんといえば、私は『チルドレン』という作品でお世話になったことがあったので、今回も勇気を振り絞ってやらせていただこうと思いました。

――メアリー・ステュアートとエリザベス1世のお話と聞くと、“女の戦い”というようなイメージを持ってしまうのですが、台本を拝見すると、大きな運命に対峙する2人の女性の物語という印象で、とても興味深かったです。

若村:王位継承権を持った立場として生まれた2人なんですね。エリザベスは、幼い頃父親のヘンリー8世に母親を処刑されるという辛い生い立ちがあり、ロンドン塔に幽閉されたこともあり、それで突然「あなたは女王です」と言われて連れてこられて……。おそらく彼女には、子どもの頃の血塗られた記憶がトラウマのようにあるんですね。家族のこと、父のこと、母のこと、そして母が処刑されたことによって自分の王位継承権がメアリーよりも劣っているというコンプレックス。そういう内的なものと、なんとかこの国を無事に治めていかなければいけないという覚悟、個人としての自分の思いに従うことができないという苦悩を、エリザベスはずっと抱えているんです。

やっぱり一国を治めるとなると、カトリックとプロテスタントの戦いというのもあり諸外国とのバランス、誰を信用して誰を信用してはいけないのかという外交的なところもエリザベスに懸かってくる。栗山さんも「16世紀の物語としてではなく」とはっきりおっしゃっているので、まさに現代が透かし見えてくるような、現代社会にも突きつけられるようなものが入っている作品だなと稽古をしていると強く感じます。


――そんなエリザベス1世をどのように演じたいと思われますか?

若村:栗山さんがこの作品はとにかく言葉の力によって描ききるとおっしゃっていて、美術セットもほぼ何もない、生身の体が晒されるという恐ろしい舞台になっていまして(笑)。その中で、エリザベスに関して言うと、ものすごく制約された、王冠に縛られているというか、国王であるという牢獄に閉じ込められている人で、演出でストイックな動きをつけていただいているので、ものすごく抑圧されて、心的にも縛られています。見た目の動きが派手ではない分、この抑圧された内的なエネルギーがどれくらい充満するかということが重要になってくると感じています。

女王はとにかく前を向いていることが多くて、誰かを見るということにものすごく意味が出てくるんですね。そういう意味でも、実際の体力も必要だし、心的な体力も必要という感じで稽古に臨んでいます。

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◆2人の女王の姿を通して「人間の幸せはどこにある?」と考えずにいられない

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